基本情報
場所:埼玉県行田市埼玉4834【地図】
墳形:前方後円墳
製造時期:5世紀後半
大きさ:全長120m、高さ約12m
出 土品:金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)、甲冑・馬具
詳細情報
稲荷山古墳は5世紀後半に造られ、埼玉古墳群の中で最初に出現した古墳で す。以前、古墳の上に稲荷社があったことから、稲荷山と呼ばれるようになりました。
前方部は1937(昭12)年に土取で壊されてしまいましたが、1997(平9)年からの復原整備 で前方部が復元され、現在では造られた当時の形を見るこ とができます。
周囲には2重の堀が巡っています。
発掘調査の結果頂上から2基の主体部が発見されました。
ここからは、表面に57・裏面に58の文字が刻まれた金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)や甲冑・ 馬具などの副葬品が出土しました。
115の文字には、ワカタケル大王(雄略天皇)に仕えたヲワケの功績などが記されており、我国の古 代史を考える上で貴重な資料となっています。
これらの遺物は1983(昭58)年に国宝に指定され、さきたま史跡の博物館の国宝展示室に常時展 示されています。
墳丘の頂上に登ることができ、墳頂には埋葬施設の復元を見ることができます。
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冬の稲荷山古墳 | ||
丸墓山古墳から見た稲荷山古墳 |
5月の稲荷山古墳。冬と春ではだいぶ印象が違います。 | ||
墳頂に復元された主体部 |
墳頂に復元された主体部 |
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さきたま史跡の博物館蔵 金錯銘鉄剣 |
金錯銘鉄剣
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【アクセス】
1.電車
・JR高崎線「北鴻巣駅」からさきたま緑道で徒歩4.5km(約60分)
2.バス
・JR吹上駅から朝日バス佐間経由行田車庫行「産業道路」下車徒歩15分
・JR行田駅又は秩父鉄道行田市駅から市内循環バス「さきたま古墳公園前」下車徒歩2分
3.車
・東北自動車道羽生ICから北西へ約12km